グローバル人材とは Print

日本が国際社会から取り残され、次第に地盤沈下していく状況をガラパゴス化とか、パラダイス鎖国といった自虐的な表現を用いて反省するようになったのはここ数年のことですが、こうした状況から脱却し、かつての勢いを取り戻すことが日本の産学官の何れの領域においても喫緊の課題となっていることは広く認識されています。

そうした中、私共は2009 年度より、経済産業省の外郭団体であるJODC((財)日本貿易開発協会)の支援を得て、アジア最大の英語圏であるフィリピンを拠点に、日本人を対象としたグローバル人材育成のための、英語による海外研修を開始し、実績を積み重ねてまいりました。

経済産業省及び文部科学省が共同で推進している産学人材育成パートナーシップのグローバル人材育成委員会が2010 年4月に発表した報告書「産学官でグローバル人材の育成を」にもありますように、グローバル人材とは、単に英語でのコミュニケーションができる人材というのではなグローバル化が進展している中で:

  • 主体的に物事を考え
  • 多様なバックグラウンドを持つ同僚、取引先、顧客等に自分の考えをわかりやすく伝え
  • 文化的、歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて
  • 相手の立場に立って互いを理解し、
  • さらにはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出し
  • 新しい価値を生み出す人材

と定義されています。

私共は、このような人財を育成することを念頭に入れたプログラム及びコースを開発、講師を人選し、2009年10月から2011年3月の間、日本からの研修受講生を130名近くフィリピンにて受入れてまいりました。さらに、これらの日本人受講生からのフィードバックを反映させつつ、研修プログラムの改善と内容の充実がはかられきております。

参加いただいた受講生および、受講生を送り出した企業の関係者の皆様からは高い評価をいただいております。